五穀米について

 

一般的に、五穀とは五種類の主要な穀物のことを云いますが、場所や時代によってその内容には多少の違いが見られます。

 

日本においても「古事記」に記載されている五穀は、稲、麦、あわ、大豆、小豆となっており、「日本書紀」では、稲、麦、あわ、ひえ、豆というように若干変わってきています。現代においては、玄米、麦、あわ、豆に、きびもしくはひえを加えたものを五穀と呼んでいるようですが、いずれにしても、人間の代表的な主食となる穀物であることは間違いのないところです。

 

五穀米とは、これらの五穀をブレンドした米のことであり、近年の健康ブームに乗って注目されている米でもあります。五穀米には白米よりも良質のタンパク質やミネラル、食物繊維などが多く含まれているため、毎日の食事を五穀米に変えることで、より健康的になれるということです。

 

また、噛み応えがあるために、満腹感がすぐに得られるので、ダイエットにも良いという評判もあります。一般的には、五穀米は五穀米だけで炊くことはないようです。いくら五穀米の栄養が高くても、五穀米だけでは白米に慣れてしまっている現代人には食べにくいようです。

 

そこで、白米に混ぜておいしく炊くのが一般的になっています。五穀米を白米に混ぜる割合は個人の自由ですが、普通は2~3割程度のようです。やはり、半分より少なめの方が美味しく食べられるようです。